推進工事
推進工事とは・・・私たちの生活に必要なライフラインとなる”電気・水道・下水・ガス・通信”などの管路を地下に埋設する工事です。一般的な工事としては地上から計画管路の範囲全体を掘削して管路を敷設する工事として「開削工法」というものがありますが、推進工事では、管路の始点と終 点の位置にのみ縦穴を設けることで、工事区間の交通渋滞や騒音・振動など環境問題等の弊害を最小限にとどめることができます。推進工事は「非開削工法」と 呼ばれています。
推進工法は多種多様であり、管路延長・線形・管径・土質・地下水又、安全性等から最適な工法を選定する必要があります。
開削工法
推進工事(非開削工法)
推進工事は、スタート地点となる発進立坑から地中を掘り進む掘進機により、管路となる推進管を後続に接続しつつ、発進立坑からの反力(元押設備)を利用して地中に押し込み管路を築造し目的地に到達させます。
パイプリターン推進工事(口径450mm)(鋼管さや管方式泥水式)
この工事は鋼管450mmを推進工法で設置し、その管の中に塩ビ管250mmを挿入し、鋼管と塩ビ管の隙間をモルタル充填し、強度を持たせました。
工法としては、施工区間の中間地点に障害物(鋼製矢板)があった為、障害物までは土砂を進める推進機で施工し、障害物は固い物を切れる推進機に取替施工する必要があった為、パイプリターン工法を採用しました。
この工法は、先端の推進機が後方から設置してきた管の中をバックして回収でき機械の変更が可能となる工法です。
鏡切の動画です。(下記、鏡切をクリックしてください)
鏡とは・・・トンネル工事等用語で掘り進んでいく垂直に立った最先端部分のことを言います。
鏡(かがみ)・切羽(キリハ)
鏡切